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トータルコストの計算と原価計算

L/C(信用状)を開設した後に、FOBやC&Fで支払う条件の場合には輸入保険は貴社で手配しなくてはなりません。一般には信用状を開設した後ですぐに「予定保険」を申し込み、輸出者から船積の連絡が来てから正式な確定保険を申し込みます。

さて予め予定した製品原価に手数料・運賃・関税などを含めた最終原価が計算できるかと思います。
輸入の場合でも通関業者(乙仲業者)に事前に連絡し、見積りを取っておく必要があります。

その際には荷姿や商品梱包のトータルの立方メートルや総重量などを聞かれますが、Proforma Invoiceに明記してあるはずですのでそれを伝えれば良く輸入に関わるトータルの費用なども見積もってくれます。

また通関した後、どこの倉庫まで荷物を持っていくのかもすでに決められていらっしゃるかと思いますが、乙仲業者に依頼すれば国内運賃やコンテナのデバン代金も含めた見積りも出してくれます。

もちろん自社のトラックがあれば通関した後に貨物の受取も可能です。

今回輸入した製品の倉庫保管料も計算しなければなりません。何ヶ月ほどで在庫分としてなくなる予定なのかも予定しておかなくてはなりませんし、次回の発注をいつ頃にするかも予定をしておかなくてはなりません。

また通関する際に「抜き打ち」で検査が入る場合があります。その際に別途費用が70,000円ほどかかります。抜き打ちですので、かからない場合もありますが、輸入をあまりしていない企業は必ずと言って良いほど抜き打ちの検査が入ってしまいます。

他にも銀行に支払ます手数料もトータルコストに含めておかなくてはなりません。

それらトータルのコストに製品の輸入個数で割れば、一個当たりの総輸入経費が算出されますので、輸入単価に足せば一個当たりの輸入価格が算出されます。

さてその価格で国内市場で挑戦できる価格でしょうか?

あるいは市場にはない差別化された商品でしょうか?

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